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2009年1月15日 (木)

ニュース:山岳遭難、増加傾向 -- ほんとう?

いつもは全文掲載することはないのだが、今回は全文を掲載した。見出しに続いて本文をまずは読んでいただきたい。

山岳遭難:60歳以上が4割 経験10年以上のベテランも増加傾向--昨年 /岐阜 (毎日新聞)

 県警は、昨年の山岳遭難の発生状況をまとめた。60歳以上の遭難者が全体の4割を占め、10年以上のベテラン登山者の遭難は31人に上った。

 県警によると、1年間の遭難者数は67人(男性51人、女性16人)で、9割の61人が県外からの登山者。登山の経験別にみると▽未経験者14人▽3年未満5人▽5年未満6人▽10年未満11人▽10年以上20年未満18人▽20年以上30年未満7人▽30年以上の経験者は6人--だった。

 飛騨山岳会の瀬木紀彦さん(62)=高山市桐生=は、「ベテランの登山者でも、新ルートを開拓しようとして道に迷ったり、遭難する例が増えている」と話す。

 遭難の内容では、道に迷ったのが16件▽滑落、転落15件▽転倒10件▽発病・疲労10件--と続いた。

 また、登山届を提出しないで登った登山者は41人と大半を占め、地図が読めなかったり、知識なく登山する中高年も増えているといい、各務原市内の登山用品販売店の男性店長(45)は「最近はインターネット上の情報などで手軽に山の知識を得ることができるが、経験則とのバランスが取れていないのでは」と話している。【山田尚弘】

さていったいこの記事のどこから、「10年以上のベテランも増加傾向」という結論が導き出されるのだろう? 

唯一、瀬木さんというかたが、遭難例が増えているといっているだけ。増加傾向というのであれば、比較対象とすべき過去のデータを出すべきではないのか?

以前も書いたが、これだけではあたかも60歳以上が遭難する確率が高いような印象を与えるのではないか。入山者全体に占める60歳以上の人の比率が4割以上であれば、むしろ60歳以上の人が遭難する確率は低いことになる。

たとえば、宝くじを買って100万円が当たった人の数を調べた結果、60歳以上の人が9割、60歳未満の人が1割だった。あなたが60歳以上ならこのくじを買うだろうか?

実際にくじを買った人を調べてみたら60歳以上の人が99%で、60歳未満の人が1%だったとしたら、60歳以上の人がくじに当たる確率は約10%、60歳未満の人は100%になる。

(暇つぶしに具体的に計算してみると、60歳以上の人で宝くじを買った人が990人、60歳未満で購入した人は10人。60歳以上で当たった人は90人、60歳未満で当たった人は10人とする。60歳以上の当たる確率は90人÷990人≒10%、60歳未満の場合10人÷10人=100%。当たった人の中に占める60歳以上の人の割合は90人÷100人=90%。60歳未満は10人÷100人=10%。 まったくもって酔狂だな、こんな計算してるなんて。)

別段高齢者の肩を持っているわけではない。キチンと報道して抱きたいだけの話なのだ。

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