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2008年10月 7日 (火)

山行記:北アルプス表銀座(燕岳・槍ヶ岳) 2008年9月18~23日 2

「わぁすごいすごい!」

「カメラ、カメラ! 部屋からカメラ持ってきてっ!」

「サンダルがない!」

スタッフの大半が若い女の子だったこともあってかちょっとした騒ぎだった。サンダルの数が足りなくて片足ずつ履いてケンケンで出てくる子もいる。2カ月ここで働いているけどこんなきれいなのははじめてといっていた女の子もいた。

それくらい美しい夕景色だった。

2日目 2008年9月19日金曜

4時過ぎ起床。風呂に入り、前日買ったおにぎりを食べつつ、出発の準備。雨は降っていないが、予報は終日雨。いつ降っても対応できるようにレインギアを出しやすくしておく。6時過ぎ、有明荘をあとにする。中房温泉横の登山口まで15分ほど。前日記入した登山者カードを提出箱に入れる。提出箱はカードで満杯。入れるのに苦労するほど。

これって、カードを取り出してないってことでは?と思いつつ一応提出。箱の下段にカードが入っているので、ここで記入することもできる。靴紐を縛り直し、軽く準備体操。ぽつぽつと雨が降り出したがレインギアは着ずそのまま出発。

道はおおむね整備されていて迷うこともない。思いの外蒸し暑く、夏服でもいいくらい。登山口から1km、35分ほどで第1ベンチに到着。

水場の道標があるので、そちらに歩いていってみる。標高差にして5メートルほど下るだろうか。わずかばかりの湧水が流れている。雨が降らない日が続いたら枯れてしまうのではないかと思えるほど。あまり当てにしないほうがいいかもしれない。

第2ベンチに向かう。第1ベンチから700メートル、25分ほどで到着。

第2ベンチの手前あたりで南に常念岳、その奥に蝶ヶ岳が見える。依然ぽつりぽつりと雨が降っているものの、東北東に雲の切れ目から薄日が差す。

こんなところもあったりするが全体としてはよく整備されて歩きやすいハイキングコースといった感じ。45分ほどで第3ベンチ到着。

この第3ベンチから次の富士見ベンチまでがつらい登りとガイドブックには書いてある。ちなみにここは北アルプスで三大急登の1つといわれているが、中央線沿線の山梨県にある山にはこのぐらいの登りはいくつもあるような気がする。

道はほんとうによく整備されているし、200メートルごとに立派なベンチはあるし、まさにハイキングといった感じ。

50分ほどで富士見ベンチ。

ここまで標高差でほぼ200メートルごとにベンチが設けられているようだ。

残念ながら雲が厚く富士山は見えない。天気がよければここから富士山が見えるそうだ――小さく。

合戦小屋には2人の男性がいた。

ここの名物はスイカということで、早速スイカを注文。スイカなんて何年ぶりに食べただろう。

もう季節も終わりということで500円に値下げされていたようだ。値下げ前はいくらだったのだろう。

若い男性は小屋の人。年配の方はこれから下っていくところ。2日前の17日、山野井泰史さんが奥多摩で熊に襲われたこともあって、熊の話や熊鈴の話をしているうちに40分以上経ってしまった。年配の方が麓に向かって発たれたあと小屋の方に、その男性が有名な写真家(名前を失念。有明荘に彼の写真集があった)だということを知る。

急いで出発。

降り出していた雨が激しくなる。ザックカバーをザックにかけ、レインギアの上を着込む。

すでに始まっていた紅葉を見つつ、明日歩く表銀座の稜線を左手に、合戦小屋から燕山荘までの約1.5km、標高差150mを歩く。

12時過ぎに燕山荘に到着。

受付を済ませる。今のところ宿泊者はほかにいないという。

荷物を部屋に運び、サブザックを用意する。13時過ぎ、燕岳に向かう。ガスが濃い。

2763m、燕岳山頂。

続いて北燕岳に向かう。

大岳山ばりの岩登りをするが山頂が見あたらない。

400m先にそれらしきものは何もない。次第に標高が下がってくる。この先は登山者カードで危険ルートと表示されていたと記憶している。ガスも濃くなってくる。念のために通ってきた道の地面に矢印を書いておいたが先に進むのは危険と判断して燕山荘に戻ることにした。

小屋に戻って尋ねると、どうやら北燕岳には山頂を示す標識のようなものはないらしい。ガスがはれないので、ソーセージにビールで『岳』を読む。

夕方になるとガスがはれてきた。槍ヶ岳や燕が見えるというので外に出る。

この日は結局、宿泊客はほかになし。スタッフ20人ほど。貸切である。

夕食。山小屋の夕食とは思えない充実ぶり。宿泊客がほかにいないということで急遽献立を変更したといっていた。大人数であればこそ用意できる料理というのもある。宿泊客がほかにもいたらどんな料理だったのだろう。

(つづく)

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コメント

sadこの時は槍ヶ岳の穂先もくっきり見えていたのにねぇ・・。
 あそこから見る夕焼けのアルプスの山々はどんなだっただろう・・。
 まぁ、あの時間に穂先に登る人はそんなにいないかな。

 西岳へ向う途中で出会った数少ない「人」、外人さんのグループは
 素晴しい眺めを堪能したと言ってたっけ。

 あの時は自分もそれが見られると信じてたんだよね~。

投稿: Yukiichigo | 2008年10月 7日 (火) 10時46分

 やっぱり素晴らしい景色だね
高い山は 憧れますが なかなか出かけられません

今年のリベンジ 来年こそは 北岳 目指さないと まずは

投稿: いっき | 2008年10月 7日 (火) 20時17分

よく時間がつくれましたね~羨ましいです

素晴しい写真の行列です。 
感動のほどは読み取れますよ。

アッ!スイカですが¥800でした。
やけに値下げしたものですね~^^

投稿: やりがたけお | 2008年10月 8日 (水) 14時33分

いっきさん
高ければ…というわけではないですが、たしかに、高くなければ、というか、高いからこそ見られる景色というのはありますね。

投稿: 雪山でミルクティ | 2008年10月 8日 (水) 22時35分

やっちゃんさん

めちゃくちゃ感動しました!
なかなかいけないだろうと思い、時間をやりくりして行ってきました。
その価値は十分あったと思います。

Suica、ちがった、スイカ、800円ですか!
う~ん。その値段だったら、ちょっと考えたと思います。
ビールのほうに目移りした可能性大です。coldsweats01

投稿: 雪山でミルクティ | 2008年10月 8日 (水) 22時37分

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